3月21日、渋谷O-EASTで開催されたSUPER LIVE<RINGING JAM 2010>は、まさに最先端のR&Bシーンを体感できるイベントとなった。なにしろ出演者がスゴかった。ダンスシーンのカリスマから10代の新世代ディーヴァまで、今もっとも勢いがあり、これから確実にシーンをリードしていくであろうR&Bアーティストたちが結集したのだ。有名人も数多く顔を見せていたこのイベントの様子をお伝えしよう。
トップバッターは、“オトナカワイイ”ルックスとキュートな歌声で、デビューしたばかりなのに大注目を集めているキアーナ。読者の皆さんもキアーナがとてもカワイイのは重々承知だろうけど、生で見る彼女のカワイさといったらそれはもう衝撃的。美しいロングヘアー、抜群のスタイル、そして少女マンガから抜け出してきたような大きな瞳。そばにいた男性客は思わず“この世のものとは思えないなー”とつぶやいていたが、本当にお人形さんみたい。さらにびっくりするのは足の運び、腰のクネらせ方、ひとつひとつがすごくセクシーなこと。とても15歳とは思えない妖艶さなのだが、歌い終わったときに一瞬見せる微笑のあどけなさはやはりティーンエイジャー。まったく不思議な魅力に満ちたシンガーだ。わずか10分ちょっとの短いパフォーマンスだったが、大ヒット中のデビュー曲「could you be the one」のようなアップテンポの曲からしっとり歌う落ち着いた曲まで披露し、今後のさらなる大ブレイクを予感させるステージとなった。
◆【関連画像】<RINGING JAM 2010>キアーナ?画像?
続くイーストウェスト?ボーイズは、女の子たちの黄色い歓声に包まれて登場。ルックスも粒ぞろいの5人だけに、デビュー直後ながらすでにスゴい人気なのが客席の興奮度からよくわかる。1フレーズ歌えば“キャーッ”、ポーズをキメれば“ギャーッ”、悲鳴のような歓声は止むことがない。それもそのはずで、ダイナミックにダンスしながらめまぐるしくポジションを入れ換え、次々にメインヴォーカルをチェンジしていくステージは文句なくカッコいい。ソウルフルなアカペラも決まっていたし、マイケル?ジャクソンのナンバーではマイケルばりの鋭いステップをキメるなど、見せ場もたっぷり。人気がさらに高まるのは間違いないだろう。
DJ E-Manとともにステージに上がったBIG BOYは、ひっきりなしにTシャツにサインしては客席に投げ込みまくるサービス満点のパフォーマンスを敢行。そのBIG BOYにコールされて登場したのがフランキーJだ。細身のスーツでバッチリ決めたフランキーJは、トレードマークの甘くソウルフルなハイトーンで会場を魅了。
もちろん彼の歌声が引き立つメロウなナンバーが中心で、客席が静かに聴き入る場面も多々あった。彼ならではのスウィートさが爆発してオーディエンスを聴きほれさせた「モア?ザン?ワーズ」(エクストリームのカヴァー)もカッコよかった。まさにトップアーティストの貫録を見せつけたパフォーマンスだった。
シェネルが登場すると、会場は打って変わって活気に包まれた。トライバルなビートに乗って登場したシェネルは決して大柄ではないけれど、その声には圧倒的な存在感がある。
艶もハリもあってパワフルそのものだ。彼女自身もエネルギッシュで、歌っていてもダンスしていても常に笑顔で元気いっぱいといった感じ。すごく楽しんでパフォーマンスしているのがよく伝わってくるから、見ていてシンプルに楽しくなる。もちろんそれだけではなく、昨年ロングヒットとなった「Missing」(久保田利伸のカヴァー)では確かな歌唱力も披露。明るさと実力を兼ね備えたディーヴァであることを証明してみせた。
ジェイソン?デルーロは、20歳の新人とは思えないオーラをまとっていたのが印象的。楽曲はドラマチックだが、彼のヴォーカルは決してそれに負けないスケールの大きさが感じられるもの。テクノ風のナンバーもオーソドックスなバラードもさらっとこなすあたり、その実力はかなりのものだろう。
バックダンサーの動きも激しく、思わず目を奪われそうになるが、ジェイソンの動きにもキレがあって、鋭いステップはカッコよかった。ヴォーカル、ダンスともに新人離れした堂々としたものだったから、この日だけでいっぺんにファンになってしまった人も多かったようだ。
重低音のビートの中、最後に登場したオマリオンは、さすがにダンスシーンのカリスマ。満員のオーディエンスが期待する通り、圧倒的なダンスパフォーマンスで魅せまくった。ステップや素早い動きのキレもすごければ、ゆっくりした動きにもバネのような弾力があって、まるで何かに操られているかのようだ。
3人のダンサーとともに繰り広げるダンスにはストーリー性が感じられるのも魅力。B2K時代のナンバーから「ICE BOX」、そして最新の「アイ?ゲット?イット?イン」まで幅広いナンバーで会場をヒートアップさせまくったオマリオン。随所で腰を突き上げたり、客席から10人の女の子をステージに上げ、腰をからませて踊ったりと、とにかくエロさ全開のパフォーマンスだったが、時折見せる笑顔はそれとは無縁のさわやかさ。このあたりも彼の人気の理由なのかもしれない。
オマリオンはアンコールにも応え、最後はマイケル?ジャクソンの「今夜はドントストップ」で締めてこの日のライヴはすべて終了。
5時間近くにも及ぶ長丁場だったが、その間会場のテンションは一度も落ちることがなかった。どのアーティストのパフォーマンスも濃密で楽しいものだったからだ。やはり旬のアーティストの勢いはスゴい。彼らは間違いなく、今後もシーンをリードし続けるだろう。
<セットリストRINGING JAM 2010@Shibuya O-East>2010.3.21
【keana】
1.Energy
2.Butterflies
3.Could you be the one
【EASTWEST BOYS】
1.This Time
2.Never be the same
3.Moon
4.Michael Jackson Medley
5.Free Falling
6.Take me there
7.アンコール
【Frankie J】
1.That Girl
2.Suga Suga(one verse)
3.How to deal
4.Please don’t go
5.Don’t wanna cry
6.Crush
7.Obsession
【Che’Nelle】
1.Feel Good
2.Pretty Boy
3.Missing(English version)
4.Razor
5.Sunshine
6.First Love
【Jason Derulo】
1.Sky’s the Limit
2.Ridin Solo
3.In My Head
4.What If
5.Love Hangover
6.Whatcha Say
【OMARION】
1.Intro
2.Bump Bump Bump
3.Girlfriend
4.Why I Love You
5.※Dance Time
6.Do It
7.※Dance Time
8.0
9.Ice Box
10.I Get it in Feat. Gucci Mane
11.Speedin'
12.Don't Stop ‘til you get enough
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