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Intel,ゲーム用ノートPCを本気で推進。カギは「さらなる

日付:2010/11/05  転載:http://www.iroiro-rmt.jp  アクセス回数:1338

IntelによるPCゲーム市場予測。2013年には,PCゲームプラットフォームとして,ノートがデスクトップを追い抜くと分析されている
 Intelは,ゲーム用ノートPC市場の拡大に本気だ。
 ……といっても,これまでのような「チップセットに統合されたグラフィックス機能でも,ゲームは十分動きますよ」といった,4Gamer読者からすると“子供騙し”に感じられるようなスタンスではない。堅調な成長を維持するPCゲーム市場において,2013年にはノートPCがデスクトップPCを上回るゲームプラットフォームに成長すると見ているIntelが,「今日(こんにち)的なPCゲーム環境において,何が重要なのか」を分析したうえでの「本気」である。


より現実的なTurbo Boost実装のモバイルCore i7

「Arrandale」では“単体GPU搭載時向け最適化”も


Core i7 Mobile Processorを披露するMooly Eden(ムーリー?エデン)副社長(General Manager, PC Client Group, Vice President, Intel)
 その尖兵となるのは,「Intel Developer Forum 2009 San Francisco」(以下,IDF 2009 SF)で発表された「Core i7 Mobile Processor」(関連記事)だ。本製品には,シングルスレッドアプリケーションや,マルチスレッド対応が軽度に図られたアプリケーションなど,ゲームでありがちなアプリケーションのパフォーマンスを大きく引き上げることが可能になる,「Intel Turbo Boost Technology」(以下,Turbo Boost)が実装されている。

IntelがノートPC向けゲーム市場拡大の尖兵と位置づける,Core i7 Mobile Processorのラインナップ

Core i7 Mobile Processorの特徴。現時点において,ゲームのパフォーマンスに最も影響を与えるのは,デスクトップ版からさらにチューニングが進んだTurbo Boostだろう
Core i7 Mobile Processorに実装されるTurbo Boost。シングルコアおよびデュアルコア動作時のクロックアップ幅が拡大されている
 Turbo Boostは,デスクトップPC向けのCore i7&i5でもおなじみだが,開発コードネーム「Clarksfield」(クラークスフィールド)と呼ばれていたCore i7 Mobile Processorでは,大幅なクロックの引き上げを可能にしている。
 引き上げの段階は,ベースクロックとなる133MHz刻みで,シングルコア動作時は9?10段(=1.20?1.33GHz),デュアルコア動作時は最大7段(=933MHz),クアッドコア動作時は最大2段(=266MHz)。4コア,ましてや8スレッド処理など必要としない,大半の現実的なアプリケーションで,より高い性能を発揮できるよう,チューニングが施されているのだ。

 ノートPCというか,ノートPC向けCPUの場合,どうしても消費電力設計や熱設計に,性能が左右される。この点,Core i7 Mobile Processorでは,4個のCPUコアの利用状況に応じ,積極的にTurbo Boostを利用したクロックアップを行うことで,1?2スレッド処理時の性能を高めることを可能にしている。
 CPU内部で,コアの消費電力や発熱状況を監視するパワーコントロールユニットには,当該CPUの最大消費電力と動作温度といったデータが記憶されており,実際の消費電力やコア温度を比較しながら,リミットいっぱいまでクロックを引き上げていくのである。

Core i7 Mobile Processorの内部構造。負荷の低いCPUコアを休止し,その分の熱設計や消費電力の余裕を,1コアや2コアのクロックアップに充当するという仕組みになっている
Turbo Boostにおけるクロック決定の仕組み。「現在の消費電力やコア温度」が「リミット値として設定された最大消費電力や温度」と常に比較され,その余裕があるときに,クロックアップが行われる

Arrandaleでは,グラフィックスコア(写真左側のダイ)とCPUコア(同右)の両方でTurbo Boostが有効になるほか,片方のコアに消費電力などの余裕がある場合は,もう一方のコアのクロックアップに割り当てることも可能になる
 Intelは,この積極的なパワーコントロールとクロック制御を,2010年初頭に市場投入を予定しているグラフィックス機能統合型CPU,「Arrandale」(アランデール,開発コードネーム)でも採用する。しかもArrandaleでは,統合されるグラフィックス機能にもTurbo Boostが採用され,デュアルコアCPUとグラフィックス機能の両方に,それぞれ最大消費電力値が設定されるのだ。CPUとグラフィックス機能で,一方の消費電力や負荷が低いときには,そのマージンを,もう一方のクロックアップに利用することで,さらなる性能向上を図っていく。


ArrandaleのCPUパッケージ。ムービーと同じく,左に見えるのが,45nmプロセス技術で製造されるグラフィックス機能,右が,32nmプロセス技術で製造されるWestmereアーキテクチャのCPUコアだ
 注目したいのは,Arrandaleを単体GPUと組み合わせたときで,Arrandaleに統合されたグラフィックス機能が不要で,完全に機能停止できるときには,その分のマージンを,CPUコアのTurbo Boostへ,全面的に振り分けられるようになる可能性があるということ。単体GPU搭載時には,Turbo Boostの効果が,より表れやすくなるというわけだ。
 現時点で,これが実装されるかは未確定。かつ,過去の実績からして,「グラフィックス機能を完全に機能停止する」ことができるのかについては疑問符が付くため,確定事項として頭に入れることはお勧めしないが,面白いアイデアなのは間違いない。

 ただし,Arrandaleのデスクトップ版といえるCPU,「Clarkdale」(クラークデール,

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